自然がつくりだす植物や動物などの生物資源のことをバイオマスと言い、このうち木質バイオマスとは、チップ、製材端材、樹皮、間伐材、薪などのことを言います。木質バイオマスエネルギーは、資源循環型のエネルギーと言われ、また、燃焼させても大気中のCO2を増加させません。このため、環境にやさしいエネルギーとして利用が進められています。 |
樹皮のみをペレット化したものをバークペレット、木部をペレット化したものをホワイトペレット、樹皮を含む木全体をペレット化したものを全木ペレットといいます。従来ストーブの燃料として使われていなかったバークペレットを利用するペレットストーブも開発されました。 |
ペレットは、製材工場やチップ工場から出る端材や樹皮などを固めて円筒形にした燃料です。(直径6mmほど、長さ2~4cm程度)形がそろい乾燥しているので取り扱いが簡単です。 |
■木質ペレット燃料
木質ペレット燃料はおが屑やカンナ屑などの製材廃材や林地残材、古紙といった木質系の副産物、廃棄物を粉砕、圧縮し、成形した固形燃料のことです。長さは1~2cm、直径は6,8,10,12㎜が一般的で、最大25㎜まで製造することが出来ます。家庭での利用に対しては6㎜のものが最良の燃焼状態を実現できるとして推奨されています。また、含水率についても8%~13%が一般的です。木材の成分であるリグニンを熱で融解し固着させることで成形しますので、バインダー(接合材)の添加は一切必要ないため、ペレットストーブといった燃焼機器で燃焼しても有害な成分を出さないクリーンな燃料です。
ペレット燃料は他のバイオマスエネルギーと比べて非常に扱いやすいです。形状や含水率が一定であるために自動運転で制御する機器や装置の使用に適しています。また、燃料輸送に関してもエネルギー密度が高く一度により多くのエネルギー量を運べるため、長距離輸送が可能です。ペレット燃料は一般的に乾燥、加熱処理を行っていますので、カビなどの発生する心配が少なく、長期間の保存や備蓄が可能です。
■木質ペレット燃料の有効利用について
木質ペレット燃料を有効利用することは、地球温暖化防止や再生可能なエネルギーの利用促進や森林資源の有効活用に役立ちます。木質バイオマスエネルギーも燃やせば二酸化炭素が発生しますが、伐採した後に計画的な植林をし、再生する樹木がその二酸化炭素を吸収するので大気中の二酸化炭素の総量を増加させません。
※カーボンニュートラルとは
植物系バイオマスの燃焼時に発生するCO2は成長過程で光合成により吸収したCO2を発生しているものと考えられ、ライフサイクルで見ると大気中のCO2増減に影響を与えない性質のことを言います。
■”愛媛ペレット””内子ペレット”について
愛媛ペレット・内子ペレットは愛媛県内子町の小田地区にある自社工場で製造しています。
愛媛ペレットは県内の製材所・木工所・木材加工所から杉・ヒノキの木くず(おがくず・かんなくず)から製造しています。
内子ペレットは、県内の未利用材や間伐材から作られています。
履歴の明らかな木材から製造していますので、安全で安心な製品を保証出来ます。
愛媛ペレットの売り上げの一部を”愛媛の森林基金”に寄付しています。
愛媛の森林基金”では県民共有の財産である森林を守り育て、健全な姿で次の世代にしっかり引き継いでいくための活動をしています。
※愛媛県資源循環優良モデル認定制度で優良リサイクル製品に認定されました。(えひめの循環型社会づくりHP)
愛媛ペレット(ホワイト) | 内子ペレット(全木) | |
---|---|---|
発熱量(kcal/kg) | 4,624 | 4,411 |
水分(%) | 6.2 | 8.6 |
灰分(%) | 0.4 | 0.8 |
原 料 | 杉・桧(木部のみ) | 杉・桧(木部と樹皮) |
用 途 | 主にペレットストーブ | 業務用ボイラーなど |
|
|||
|
|
|
|
|
|
|
|
|
copyright(c) 有限会社内藤鋼業.All Rights Reserved.